星の見え方の指標
アントニアディ尺度は、空の状態が観測にどれくらい適しているかの尺度です。アントニアディは、ギリシャの天文学者で火星の観測で知られた天文学者です。
星を観測すると大気のゆらぎによって星像がゆらぎます。このゆらぎをシンチレーションと言います。また、シンチレーションと大気の透明度を含めて、星像がどれくらいきれいに見えるかの目安をシーイングと言います。
アントニアディ尺度は、望遠鏡で見た星像の見え具合によって、次の5段階に分けられます。
- 小刻みなゆらぎすらなく完璧な星像
- 数秒静穏な時間が続き、時々わずかにゆらぐ
- 大きな大気のゆらぎがあり、星像がにじむ
- 常に星像がゆらぐ
- 非常に悪い。惑星のスケッチをとることは難しい